宝楽陸寛

こんにちは、泉北のまちと暮らしを考える財団代表理事の宝楽陸寛(ほうらくみちひろ)です。このページでは当財団の活動をご紹介します。

何をやっているのか?

私たちは、大阪府南部を中心にNPOや市民の活動のコーディネーターをしています。

本拠地である堺市南区にある泉北ニュータウンは、まちびらき50周年を迎え「歴史ある」郊外型の住宅街として次の100周年に向かって様々な取り組みが行われている地域です。

泉北ニュータウンとは?



泉北ニュータウンとは、大阪府の泉北丘陵住宅地区開発事業によって計画された、大阪府堺市南区・和泉市にまたがるニュータウンです。

入居開始のまちびらきは1967年(昭和42年)12月、開発面積は約1,557ha(堺市:1,511ha、和泉市:46ha)、計画戸数は約54,000戸(堺市:53,500戸、和泉市:500戸)、計画人口は約18万人。2018年(平成30年)12月時点で、約56,500世帯、約121,700人が居住しています。


泉北のまちと暮らしを考える財団では、自分たちのまちがより住みやすくなるように「温かいお金」が地域でまわる仕組みづくりをしています。

なぜやるのか?

泉北ニュータウンでの暮らしに目を向けると、少子高齢化をはじめ、児童虐待、子どもの貧困、不登校、教育格差、子どもの自殺、ひきこもり、認知症、老老介護、買い物困難者などの当事者やその家族など、多くの社会課題が取り巻いています。

私たちは、泉北ニュータウンの「社会的孤立」を解決したいと考えています。

どうやっているのか?

「社会的孤立」を解決するためのわかりやすい事例をあげると、食を通じた家事負担軽減と見守りを兼ねた取り組みがあります。

コロナ禍の影響で学校が臨時休校になった際、当財団では子どもや保護者へのアンケートを実施しました。

約70%の子どもが友だちと話していないことや、3割の子どもが学校がないと朝起きれないということがわかりました。また、生活リズムが乱れていなくても、部活や習い事に行けないなど、居場所がなくなったことのSOSが発信されていました。

子どものSOSは当然、保護者への負担も広がります。家事負担がワンオペ育児の家庭に、世帯の様子に関係なく負担がかかっていることがわかりました。

限られた資源の中でどう子どもや保護者を見守るのかが課題になりました。従来は子ども食堂など食を通じたコミュニティで定期的に顔を合わせられていましたが、今は会うことが難しい。

その状況を解決するために、みんなで見守りお弁当の「おかずBOX」をはじめました。最初は地域の民生児童委員、寺子屋主催者、そしてやまわけキッチンの店主が協力し、ボランティアが配達を行う仕組みでスタートしました。当財団は仕組みのコーディネートを担当しました。 

今は毎月1回お弁当をお届けしています。2022年3月時点でのべ1248食を茶山台、竹城台東、福泉中央の3校区で実施中です。

さまざまなプレイヤーが個別に行うのではなく、集合的にインパクトを起こす(=コレクティブインパクト)のが当財団の仕事です。

こんなことをやります。

直近の話題で言えば、一人親家庭などの生活に悩みを抱える子育て世代に個人や企業が寄付した食料品や日用品を提供できる場をつくっています。


泉北ラボの北側の入口には「みんなの冷蔵庫」コミュニティフリッジがあります。コミュニティフリッジは、仕事の事情や離婚、介護などから生活に困難を抱える人が、食料品や日用品を24時間、無償で、いつでも街中に設置された冷蔵庫・冷凍庫にとりにいくことができる仕組みです。

誰もが「困ったときはお互いさま」の気持ちで助けあえるように、コミュニティフリッジを活用できるようにサポートしています。また、コミュニティフリッジに食品を提供してくださる企業さまとも仲良くしていただいています。

泉北ニュータウンから、つくりたい未来。

今回紹介したのは今取り組んでいる事業のほんの一部です。

財団の本拠地である泉北ラボは、泉ヶ丘駅から高島屋に向かって歩き、高倉台にある大阪健康福祉短期大学のキャンパス内にあります。2022年1月にプレオープンしました。

活動内容

市民活動団体への助成

地域で課題解決に取り組む団体に助成を行います。詳しくは「泉北のまちと暮らしを考える財団のコミュニティ基金」の特設サイトをご覧ください。また、助成金での支援だけでなく、組織基盤強化につながる非資金的な支援も行っています。こちらで助成団体の活動記録を読むことができます。

寄付の促進

寄付は課題解決に取り組む人たちを支えると同時に、市民が社会課題解決に参加する重要な手段です。手軽な募金から、毎月の寄付、冠基金の立ち上げ、遺贈寄付まで、さまざまな寄付の仕組みをつくり、泉北ニュータウンから寄付文化を広げていきます。

課題発信と対話の場づくり

毎月メールマガジンで活動内容を発信しています。また、YouTubeの泉北ニュータウンTVでは財団の活動の様子を世界に向けて発信しています。

近隣に、毎月発行している「フリーペーパーHello!泉北ラボ」を地道に配布しています。

いろんなメディアに財団の活動を紹介していただいているのでぜひこちらもご覧ください。